《MUMEI》 「ビー!!」 海南クラブ。 3試合目が始まる。 「聞いてた?」 「聞いてましたよ。」 「調子乗ってんな…」 「まぁまぁ。 それなりに名前の通ったチームじゃないですか。 ま、 社会人リーグのレベルではですけどね。」 「何だよ鉄也。 お前赤高ひいきなわけ?」 「ひいきって言うか… ま、 リスペクトしてる選手がいることは事実だね。」 「…誰?」 「黒田さん。」 「黒田? 誰?」 「あれ? 麻倉知らないの? 地元組のくせに。」 「知らね。」 「マジ? 俺あの人超リスペクトしてんだけど。」 「つ〜かさ、 お前こそ他県出身のくせに何で知ってんの?」 「ここで見たんだよ。」 「ここ?」 「そ。」 「…練習会か?」 「だよ。 この秀皇大学で黒田さんを見た。 1回だけだけどな。 それからずっとリスペクトしてんの。」 「…あのさぁ?」 「何?」 「お前らの地区ってリスペクトって言葉流行ってんの?」 「え? こっちってリスペクトリスペクトしてないの?」 「や、 もうわけわからん…」 前へ |次へ |
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