《MUMEI》

「ははっ、アタシも同じ事思ってた」

「君もか?」

「ぁぁ。──ほら、乗るぞ。‥ん、何だよ笑って──」

「まさか、君にエスコートされる事になるとはね」

「バッ‥そんなんじゃねーよ‥」

「フ‥、冗談さ」

「あ・の・なぁ‥」

色々言い合いながら

2人でカップに乗り込む。

「君って──意外とファンシーな物も好きなんだな」

「──別に、好きって訳じゃねーよ」

「でも、興味があるから選んだんだろう?」

「ぁ〜もォっ。いちいちうるせーなぁ」

「君も負けて無いよ」

「おうよ、あったりめーじゃん」

「フ‥、言うと思った」

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