《MUMEI》

「何だ? これ」

「開けてごらん」

「───────」

小さな箱を開けると‥

そこには銀色に光る何か。

「指輪‥?」

「本物では無いけどね」

「‥すげぇ‥」

綺麗──‥。

「──いつ買ったんだ‥?」

「シュシュを買った時に、偶然見付けてね」

「‥ぇ」

それって──

アタシらの初デートの時じゃん‥。

「っつー事は‥」

アタシに

待ってろって言って‥

レジに行く時見つけたって事か‥?

それとも

一緒に見て回ってた時に目星つけてたとか‥。

どっちにしても‥

ビックリだ──。

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