《MUMEI》

「45オッケー!!」


「サイドオッケー!!」








海南クラブの試合が始まり、


5分ほど経った。


スコアは、


1対1。







「バシッ!!」








恭介が止める。






「ナイスキー!!」







海南クラブの攻撃。






「1本行きましょ〜!!」








翔太が声を出す。






が、






「くそっ…」


(やりづらい…
何だよこのディフェンス…)








対戦相手のチームのディフェンスに苦戦する。








「1・2・3ディフェンス…」


「まぁ確かにこの辺では見ないディフェンスだからな。」


「慣れるまでは厳しいか。」







慣れないディフェンスに苦戦を強いられる海南クラブ。


その為持ち前の攻撃力が活かせない。








「おっと〜、
これは海南ピンチかぁ〜?」


「まさか。


黒田さんがいるわけだし、


負けね〜だろ。


立ち上がりが悪かったから乗り切れてないだけだって。」


「攻撃は乗り切れてないけど、


キーパーの調子はいいからな。


まず負けはしないだろ。」








秀皇大学の選手たちの言うとおり、


点の取れない海南クラブがここまで離されていない理由は、


恭介の調子の良さにあった。

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