《MUMEI》

「兄様!」


「それにしても良い音だね、それより2人はここで何を?」


「兄様聞いて下さい、ヒョーリがこの中で演奏しているようなんですっ!」


「そう、ヒョーリが」


「そうって何ですか、その反応はっ!ヒョーリは城を勝手に抜けたんですよ、もし城下に暗殺者が潜んでいたらどうするんですかっ!」


「ユリウスの言うとおり、でも何もなかったんだから良いじゃないか」


「もう兄様…、僕はヒョーリを連れて帰ります!」

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