《MUMEI》

「はい」


「それはダメだっ!」


すると人ごみを押しのけ、雹里の前にユリウスが出てきた。


「あっユリウス」


「あっじゃない!勝手に城を抜け出して何を考えている!貴様は王としての自覚が足りないっ!」


「ごめんなさい…」


「あんた王ってまさか、魔王陛下ですか?」


女性は少し驚きながら聞いた。

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