《MUMEI》

加奈子は泣きだしたくなる不安と恐怖に駆られ…



『お父さん……』



助けを求めて、傍に座る男の上着の裾を引っ張るも…



『煩い!』



きつい罵声とともに、その手は払いのけられた…。



"俺はもうお前の父親ではない。"



加奈子の記憶に残る、男の最後の眼差しは、そんな物言いで、今まで娘だった幼子を見下ろしていた。



加奈子が見つめるその男は…



やがて嬉しそうに手に持った封筒に視線を戻すと…



その中の"何か"を嬉しそうに数えているだけだった…。



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