|
《MUMEI》 はじまり「おい、何ぼーっとしてんだよ?遅刻するぞ」 そう言って、容赦なくわたしの背中を叩いたのは幼馴染みの新(アラタ)だ。 「何するのよ、痛いじゃない!」 「お前なら大丈夫」 ニヤリと笑う新にイラッとしたが、わたしだって、もう高校生だ。 寛大になるのよ自分! 「そういう新だって、ボサっとしてていいの?」 「俺、足速いもん」 ニッコリ。 確かに陸上部一の期待の新人『新』なら余裕だと思う。 でも。 「私もカナリ速いんだよ」 にーっこり。 そう言って、不意打ちでダッシュ。 新の 「知ってる」って呟きも 「あ、ずりぃっ!」って叫びも 何にも聞えないまんま。 私は風を切った。 前へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |