《MUMEI》
思い出の場所
「──来ねーな‥」

朝の内に

押し付けてもいーから
渡しときゃ良かった。

「はぁ‥」

どーしよ。

せっかく作ったってのに──‥。

‥もし‥

いらないって言われたら──

自分で食うしかないか‥。

ってアタシ‥

何考えてんだろ‥。

「──済まない、遅れたね」

「‥ぇ」

静瑠‥?

「オマエ‥」

やっと来やがったか──。

「君もまだ昼食食べて無かったのか」

「‥当たり前じゃん、ずっとオマエが来るの待ってたんだから」

「それで?」

「‥ぇ」

「用件は何だい?」

「‥っと‥」

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