《MUMEI》 色々あるなぁ‥。 どれも美味しそう。 「どれにしようかな‥」 迷うなぁ‥。 相談しようと思って、ひとまず──ベルを鳴らしてみた。 すると‥。 「お呼びでしょうか、お嬢様」 さっきの執事── コウキさんが来てくれた。 「ええと、あの‥どれにしようか‥」 「お悩みですか?」 「──ぇ、ぁ‥、ええと‥」 「お嬢様には──こちらがお勧めでございます」 「ぇ」 チーズケーキ? 「ぁ‥、じゃあそれを──」 「紅茶は如何なされますか」 「紅茶──」 何がいいかな‥。 「じゃあ、レモンティーを」 「──畏まりました」 コウキさんはお辞儀をして──奥の方に戻って行った。 前へ |次へ |
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