《MUMEI》 その後、神部は涼しい顔で瞳子さんの話に耳を傾けていた。 俺は彼を盗み見ては鳴り止まぬ鼓動を落ち着かそうと紅茶を5杯もがぶ飲みしてしまった。 ほもって……俺がだよな? この前の七生の夢と関連があるのか、俺は……どうすればいいのか。 「私、七生さんの亡くなったお母様の誕生日にプロポーズします。」 瞳子さんたら積極的だ。 見るからに高そうなカップが割れた。 神部が落としたのだ。 「神部、怪我は無いか?」 「いけない、触らないようにしてください。今片付けさせますから」 神部は黙ったままだった。 前へ |次へ |
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