《MUMEI》

改めて、店内を見回してみる。

「───────」

本当のお邸みたい。

「お嬢様、お待たせ致しました」

「?」

コウキさんだ。

コト、とチーズケーキのお皿が置かれて、その隣りにはティーカップとソーサー。

「只今、紅茶をお淹れ致します」

「ぁ、──はい」

目の前で淹れてくれるんだ──。

「‥ゎ‥」

凄い‥。

コウキさんは慣れた手付きで、注いだ紅茶に薄切りレモンを浮かべた。

すると、たちまち紅茶がピンク色に。

「綺麗──」

「どうぞ、お召し上がり下さいませ」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫