《MUMEI》 「……ねぇ目を閉じて」 僕を信用しきっている可愛い君。 簡単に無防備になる。 「こうですか?」 短すぎる前髪も、綺麗な額も全てが好き。 僕は弱い人間だから、君みたいに一人でいられる人間になりたかった。 好きだよと、自分の人差し指にキスをして、君にその人差し指を贈る。 君の唇は人差し指でも柔らかいって分かる、温もりを知る。 「あいしてたよ……」 さよなら愛しい君。 川を背に、君を眺めながら沈む。 前へ |次へ |
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