《MUMEI》 「武丸先輩……?」 嫌な予感がした。 武丸先輩がおかしいことを言うからだ。 目を開けると私だけになっている。 「絆創膏剥がせ!」 小指のがなり声に不覚にも安心してしまった。 「……武丸先輩、いなくなった。」 「…………は?」 「捜さなきゃ、私が。」 武丸先輩、見付けたら先輩の人差し指を下さい。 私ができる限りの知識で武丸先輩を探しますから。 前へ |次へ |
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