《MUMEI》

「───────」

「オマエさ」

「‥?」

「笑うようになったよな」

「そうかい‥?」

「さっきだって笑ってたじゃん」

「そうか‥?」

「オマエ‥大丈夫かよ」

「あまり自分の事は自分では気が付かないものだね──」

「何か‥勝手に1人で納得しちまってるし‥」

「さて、食事も済んだし──教室に戻るとしようか」

「ぇ、オイ置いてく気かよ」

「待ってやらないでも無いけど?」

「何だよその言い方‥」

やらないでもないけどって‥。

「済んだら声を掛けてくれ」

「ぁぁ‥、分かった」

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