《MUMEI》

「なぁ静瑠」

「───────」

「シズル‥?」

「‥ぇ」

「ったく──‥話しかけてんだから返事位しろよな」

「‥済まない、ついぼんやりと──‥」

「‥ほい」

「?」

「鉛筆。落ちたから」

「ぁぁ‥、有り難う」

「‥おい」

「何だい‥?」

「本、逆さま」

「‥!!」

「マジで大丈夫かよ‥」

「君に心配されたくは無いね」

「別に心配なんかしてまセンよーだ」

「なら少し黙っていてくれないか、気が散る」

「ッ‥」

いい度胸してんじゃねーか。

アタシが喋ってたって気ぃ散ってるくせに──。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫