《MUMEI》 「──おっす」 「‥!?」 「何だよ、ビビって」 「ぃ‥いきなり君が話し掛けてくるから──」 「ぁ‥、悪ぃ」 ビビらせるつもりじゃなかったんだけどな‥。 「で‥、もうケガ、大丈夫なのか?」 「ぁぁ」 静瑠は頷いて── 「今度こそ本当に治ったよ」 そう言いながら前髪を掻き上げて額を見せた。 確かに 傷はない。 「なら、いーけど」 「ご心配どうも」 「ぃ、ぃゃ、別に‥」 そーゆー事言われると‥ 照れるし‥。 「珠季?」 「ぅ‥うっせーな‥」 何でアタシ── こんなに赤くなってんだろ。 つーか熱い‥。 特に頬が──‥。 前へ |次へ |
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