《MUMEI》
二台の車
「あ〜、緊張する」

「俺もですよ」

「田中君はいいよ、皆に好かれてるから。
俺と慎は確実に秀さんと厳と頼に嫌われてるし」


屋代さんは大きくため息をついた。


(まぁ、普通はそうだよな)


屋代さんは、志穂さんの夫の恋人なのだから。


「断れなかったんですか?」

「断れると思う?」

「…いいえ」


(絶対無理)


俺と屋代さんは苦笑した。


「ま、慎は毎年こんな気持ちだったんだし…頑張るよ」


そんな屋代さんは


行きの車に乗る時点で、既にかなり凹んでいた。


何故なら


駐車場で俺達を待っていたのは二台のワゴン車で


俺は、大さんが運転する


助手席・楓さん


希先輩・柊・志貴・祐・厳が乗る車に乗るのだが


屋代さんは、残りの


秀さんが運転する


助手席・大志さん


仲村さん・志穂さん・果穂さん・貴子さん・龍平さん・頼が乗る車に乗るからだった。


ちなみに、このメンバー


行きと帰り、厳と頼が交代する以外は


変更は、無いらしい。


(まぁ、ほとんど大人組と子供組に無難に分かれた結果だろうけど…)


俺は、屋代さんに心から同情した。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫