《MUMEI》

尚も言い争いは続く。


「お前がいつもミスするからこんなことになるんだろ!」


「は?!

そっちの方が俺より下手くそじゃねぇか!」


「何?!

今何て言った?」


「だーかーらー、
下手くそだっつったんだよ!!

耳遠いんすか〜?」


「おまっ!

言ったな!!」


うーん……。


コレってヤバい展開なのかな?


彼等は相変わらず、
お互いをののしっていた。


そこで突然赤色の髪を逆立てた奴が手を上げる。

すると今度は相手も負けずまいと、
身構えた。


うーん……。


コレって…ヤバい状況なのかも……?


止めるべき?


そう思い立った俺は、
すぐさま行動へ移した。


「ちょっと…そこまで争わなくてもいいんじゃっ………」


ないかな?


彼等の間にはいってそう言い終える間もなく、


「っおご!!!!!」


俺は、強烈な炸裂パンチを受けた……。

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