《MUMEI》

「なかなか綺麗だろう?」

「──ぁぁ」

桜の間から光が洩れて

めちゃめちゃ綺麗──。

「学校の桜も、結構いいもんだな」

「何より、貸し切りだからね」

「ぇ‥?」

「いや、何でも無いよ」

「ん‥?」

今──

貸し切りとか何とか言わなかったか‥?

「──ぁぁ‥そうだ、いい物がある」

「ん‥、何だよ」

「今朝‥和菓子屋に寄って買った物なんだけど──」

「和菓子屋‥?」

「偶には和菓子もいいかな、と」

「──おっ、桜餅じゃん」

美味そー。

「ほら」

「‥ん、あんがと」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫