《MUMEI》

「ふぁ‥」

「珍しいな、欠伸なんかして」

「何か──あったけーから眠くなってきた」

「寝るのか‥?」

「分かんね‥」

「と言いながら‥既に君の頭は僕の肩に乗っているんだが‥」

「うるせーなぁ‥ちょっと位いーじゃん」

「僕の肩は君の枕じゃ無い」

「でも何か、こーすると落ち着くってゆーか──」

「落ち着く‥?」

「──ぁぁ」

「落ち着く、か──」

「んぁ‥?」

「そう言うなら構わないよ」

「マジで?」

「ぁぁ、マジでだ」

「‥ぷふっ」

「何故そこで笑う‥?」

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