《MUMEI》
部屋割
「ど、どどどどどうしよう、祐也」


部屋に入る前に柊が俺の所に走ってきた。


「どうしようって言われても…

別にお前等付き合ってるんだし」

「だ、だだだだって…」


(もしかして…)


「お前、希先輩と、…まだ、なのか?」


(あれだけ、バカップルなのに?)


柊は


真っ赤になって固まった。


(う〜わ〜…)


俺は何も言えなくて、呆然としていた。


そこに


「柊、希ちゃんを一人にしちゃだめだろう?」

「と、父さん…」

「そうよ、柊」

「母さん」


柊の両親が、笑顔で現れた。


「ちゃんとヤリ方説明しただろ」


(ヤッ…)


「避妊の仕方もね」


(ひ…)


笑顔でサラッと言い、二人は自分達の部屋に入っていった。


「…いつも、あぁ、なんだ…」

「すごいな」


俺はそれしか言えなかった。


「まぁ、… … 頑張れ」

「祐也もね」

「… … あぁ」


そして、俺と柊もそれぞれの部屋に入った。


柊は、希先輩と二人部屋


厳と頼も、二人部屋


お互い全く異性として意識していない、志貴と祐も、二人部屋


志貴の両親の津田夫婦


それに、仲村夫婦も二人部屋だった

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