《MUMEI》

(う〜ん…


なるほど…


やりづらいことこの上ないけど、


攻略法がわかるとそんなでもないな…


動きっぱなしてのは慣れないけど、


個人の能力なら僕たちの方が上みたいだし、


動いてれば隙が…)







「ナイッシュー!!」






(見える。)







16対4。


出足こそつまずいた海南クラブであったが、


1・2・3ディフェンスの攻略が成功することにより、


3戦目も勝利をあげる。
















「だから言ったろ?」


「何が?」


「黒田さんは凄いって。」


「そんな活躍してたか?」


「シュート決めんのだけが活躍とは言わないだろ。」


「そりゃまぁ…
確かに。」


「おかしいなぁ…」


「何が?」


「俺あの人のプレーが好きだから秀皇入ったのに…」


「…?」


「いね〜んだもん。
反則だろ。」


「…ま、


わざわざうちのスカウト蹴るってのも珍しいよな。


入りたい奴らなんて山ほどいんのに。


バカだよな〜。」


「…ホント。
超バカ。」

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