《MUMEI》

別に──‥

越さなくたって

アイツより上に立たなくたって──

好きで良かったんだよな。

なのに‥

あの頃のアタシは

バカのアタシが天才を好きになるなんて‥

とか悩んでばっかいた。

「‥?」

いつの間にか

ホームルームが終わってる。

てか‥

先公いつ来たんだ‥?

「‥‥‥‥‥‥‥」

何か緊張するな‥。

原因は

始業式の後のクジ引き。

それで

前期の席が決まる。

だから──‥

不安だったり

楽しみだったり。

どーなるかな‥

アタシとアイツの席──‥。

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