《MUMEI》

「‥おい」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「珠季」

「‥ぇ」

「『起立』と号令が掛かった筈だけど」

「‥!!」

ヤッバい。

慌てて椅子から立ち上がる。

今は始業式。

なのに──

アタシはボーッとしてばっかり。

だって‥

席替えの事を考えたら‥

ハッキリ言って

始業式どころじゃない。

「〜〜〜〜〜〜‥」

早く終わんないかな‥?

つーか‥

校長の話って

マジ眠くなるし‥。

「寝るなよ‥?」

「寝てねーよ」

‥でも眠い。

よくみんな起きてられるよな‥。

アタシには

到底出来ねぇ。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫