《MUMEI》

・・・悠斗が来た!!


「じゃあみんな、よろしくね」


「あぁ、任せとけ!!」


そして始まった。

悠斗は5人の先輩に囲まれて、殴られ、蹴られ・・・。


私は笑っていた。

私は、近くまで寄って行った。

「どう?痛い?苦しい?辛い?でも、まだ終わったなんか思わないでね。私の味わった苦しみはそんなもんじゃないんだから」


「お・・・前、誰・・・だ・・・よ」


微かにそう聞こえた。

悠斗の体は、もうボロボロだった。

――もっと壊れてしまえばいい。二度と、あんなことを言い出さないように・・・。

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