《MUMEI》 弁当食い終わって── また教室に戻って来た。 「ふぁ‥」 やっぱ‥ 飯食った後って眠い‥。 「珠季、寝るなよ‥?」 「わあってるよ‥」 「もう寝る体勢になっているようだけど」 「うるせーなぁ‥」 「五月蠅いとは何だ、人の親切を何だと思って‥」 「ぁ〜もォうるせぇ‥」 「ほら、珠季も綾瀬君も──せっかくまた隣り同士になれたんだから、仲良くしようよ」 「〜〜〜‥オマエなんか大っキライだ」 「フン、僕だって君みたいな女子は御免だね」 「‥‥‥‥‥‥‥」 「‥‥‥‥‥‥‥」 「──ぷっ」 「フ‥」 「やっぱ今の取り消し」 「ぁぁ、賛成だ」 「たぶん、か‥」 たぶんでもいいや。 いい事にしよう。 だから静瑠── アタシの事 キライになるなよな? アタシ── ケンカ腰な感じの事ばっか言っちまうけど‥ オマエの事 大好きなんだからさ──。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |