《MUMEI》

弁当食い終わって──

また教室に戻って来た。

「ふぁ‥」

やっぱ‥

飯食った後って眠い‥。

「珠季、寝るなよ‥?」

「わあってるよ‥」

「もう寝る体勢になっているようだけど」

「うるせーなぁ‥」

「五月蠅いとは何だ、人の親切を何だと思って‥」

「ぁ〜もォうるせぇ‥」

「ほら、珠季も綾瀬君も──せっかくまた隣り同士になれたんだから、仲良くしようよ」

「〜〜〜‥オマエなんか大っキライだ」

「フン、僕だって君みたいな女子は御免だね」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「──ぷっ」

「フ‥」

「やっぱ今の取り消し」

「ぁぁ、賛成だ」

「たぶん、か‥」

たぶんでもいいや。

いい事にしよう。

だから静瑠──

アタシの事

キライになるなよな?

アタシ──

ケンカ腰な感じの事ばっか言っちまうけど‥

オマエの事

大好きなんだからさ──。

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