《MUMEI》

【SUBARU】

スバル──。

それが、この人の名前らしい。

ほかの人達も、みんなそれぞれ名札を付けてる。

「───────」

取りあえず‥メニューを選ばなきゃ。

でも──‥あまり食欲ないんだよね‥。

飲み物なら大丈夫かな、と思って、オレンジペコを注文した。

スバルさんは、注文をメモに書き留めると、丁寧にお辞儀をして下がって行った。

「───────」

私は、椅子に座ったまま、ボーッとしてた。

微熱がある時みたいな、フワフワした感覚。

私──‥好きになったのかも知れない。

スバルさんの事──。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫