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《MUMEI》 昼休みになって‥ 僕は屋上で独り 弁当代わりのパンを齧っていた。 「──なぁ」 「‥？」 声がして横を向くと‥ 霖堂が僕を見下ろしていた。 「オマエ、またパンなのか」 「それが何か？」 「‥別に‥」 「──君も座ったらどうだい」 「は‥？ 何でアタシがオマエと昼飯食わなきゃなんねーんだよ」 「別に誘って無いよ」 「‥‥‥‥‥‥‥」 「──ほら」 「‥ぇ」 「半分やるよ」 「‥何で」 「理由なんか無い」 「意味分かんねーよ」 そう言いながらも── 霖堂は クリームパンの半分を受け取った。 前へ |次へ |
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