《MUMEI》

「喜びの時‥だけ?」

「はい。私は貴女様を、絶対に悲しませはしません」

「───────」

何だか、騎士みたいな人だと思った。

スバルさんって──本当に優しい。

「ありがとうございます──」

笑ってるのか、泣いてるのか、分からなくなっちゃったけど──今、私は悲しくはない。

今まで流した涙は、悲しみの涙ばかりだった。

──でも。

今溢れているのは、喜びの涙。

泣いてるのに、辛くない。凄く、嬉しい。

嬉しいのに涙が出るって、ちょっと不思議な気もする。

けど──、スバルさん、彼と今日出会って、好きになって、私は凄く──幸せな気分。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫