《MUMEI》 「──霖堂」 「‥!?」 「楽しみにしておいてくれよ」 「ぇ、何をだよ」 「来月になれば分かるさ」 「‥来月‥?」 霖堂はキョトンとして 首を傾げた。 この様子だと── ホワイトデーの事はあまり‥ というか全く意識していないようだな‥。 ‥まぁいい。 彼女を驚かせる楽しみが出来た事だしな──。 折角だから── 何か作ってやろう。 そうだな‥ クッキーとか。 彼女が好きだといいんだけど──。 まぁ 僕が作るんだから 不味い筈は無い。 さて。 早速図書室に行って 下調べに取り掛かるとするか──。 前へ |次へ |
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