《MUMEI》 「ぁ、私──そろそろ行かなきゃ‥」 明日は仕事だから、早くアパートを出なきゃならない。 「では、お見送り致します」 「ぁ‥、はい」 再び、今週末に散歩に行く約束をして、私はスバルさんに手を引かれて玄関に向かった。 「では、お気をつけて行ってらっしゃいませ。──お帰りを、お待ちしております」 私は頷いて、 「じゃあ──行って来ます」 扉の向こうに踏み出した。 見上げた空は、どこまでも青く澄んでいて。 私は今、凄く幸せなんだと感じた。 週末のデート、楽しみだな──。 前へ |次へ |
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