《MUMEI》

「お帰りなさいませ、お嬢様方」

「‥ゎ‥」

ビックリした。

だって、ほんとのお邸みたいなんだもん。

それに──めちゃめちゃ素敵な執事ばっかり。

「───────」

「どうぞっ」

「こちらへ♪」

「?」

私達の前に出て来たのは、双子の──王子様みたいな執事達だった。

【RUI】

【KIRA】

そう書かれた名札が、ピシッと決まったスーツの胸ポケットに付けられてる。

ルイ君とキラ君かぁ。

どっちも可愛い──。

私はルイ君、薫はキラ君に手を引かれて、テーブルに着いた。

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