《MUMEI》

そして 例の 喫茶店…
この間と同じ席
私は 相変わらず アイスコーヒー
たいき君は
コーラ
「なぁ あゆみちゃん ぼく あゆみちゃんの事 ちょー好きになってもうた!」
隣りに来て
わたしの首すじに語る。
「えっ!?
ありがとう 私もたいき君の事 好きだよ。」
「うぅん!そうじゃなくて!ぼくはあゆみちゃんの事独り占めしたい」「………」
「だから お願い
チューさせて」真剣な 瞳を 見てると なんか…もう…いっかぁって気になってしまった。 まぁ…
子どもと チューをしてると思えば…でも そうわ いかなかった…

たいきの顔が近付いて来る…
あれ?にきび! 若いのね やっぱり…
私は うっすら ゆるく 唇を むすんで たいきを 受け入れる……
ん?…こっこの子…
私の唇を ゆるやかに ねっとりと
包み込んで 優しく こじあけて 舌を 入れてくる。
「ん…ん…」
私は びっくりしてたいきの胸を手で押してみた…
たいきに その手を掴まれて 抵抗できなくされてしまった。この子…なれてる…
長い…長い…
深い…深い…
チュー…
柔らかいたいきの唇は 頬を 伝って耳たぶを優しく噛む…
「あゆみちゃん… 好きや…」なんだか とろけてしまいそうな 久し振りの感覚…でも!あかん!
やっとの事で 奮い立たせた おばちゃんの理性!
「たいき君 あかんやめとこ ごっこ遊びは ここまでや」たいきの身体が 離れた…熱く熱くほてった身体に すーっと冷気が入ってくる…
「たいき君は まだまだ若いんやからこんな おばちゃん相手にしてる場合とちゃうって!な…」
「そんなん 歳なんか 関係ないわ!ぼくかて いろんな 女の子と付き合った事 あるけど こんな気持ちは 初めてやってん。」
「いろんな…ってあんた いくつなん?」
「ぼく 19さい…高2の時 あほ やって1年遅れて3年や…」「………」
「でも あかんわ おばちゃんが 気持ちの整理がでけへん… おばちゃんはもう たいき君のおかぁちゃんの領域やで?!」
「なんで?ぼくは そう思えへん。歳かってそんなん関係ない!みかけなんかどうでもいいねん!あゆみちゃんが好きやねん…かわいいと思ってん!どうしても 独り占めしたいと思ってんねん!」
たいきは かまわず又 顔を近付けてきた。
なんでだか拒否出来なかった…もう いいか…ゆだねちゃおうか…
うぅん!だめ!この子の将来が だめになってしまう事になりかねない。「たいき君 ありがとう おばちゃん とっても嬉しい…でも こういう行為は ここまでにしょうな…たいき君にはたいき君の将来があるねんで こんなんあかんわ。こんな おばちゃん なんで好きになったん?」
たいきは すかさずこう 返してきた。「人を好きになるのになんか理由がいるんか?先の事計算して 計算づくでないと 好きになったら あかんのん? ちゃうやろ!俺は あゆみちゃんがいいねん!誰が何と言おうとやっ!」 すごく真剣な目で答える。その迫力に押されてしまう。
「でも おばちゃんにはおばちゃんの生活があるねん!大好きやった旦那さんに先立たれて 子供達は みんな 早くから自立して 今は 旦那のお母さんの面倒を診させてもらいながら 毎日を送ってる。それに 仕事も 結構たいへんやねん」ちょっぴり すねた感じでぐちってしまった?かな?
「やっぱ あゆみちゃん最高や!たまらんわ。」
えっ?たまらん?何か 逆効果?やなー やっぱ…

「なーあゆみちゃん。」

「うん?何?」
「あゆみちゃんの仕事って 何?」
「うーん 介護施設の職員…」

「そうなんや…
おばぁちゃんも 同じ所に?」
「そう。」
「ふ〜ん」
「そろそろ 帰ろっか。おなかすいてきたし。」

「…うん わかった」
ようやく 私から 離れてくれた だいき君…
喫茶店から出ると
「じゃっ」
と 言って あっけなく 別れて行く…何や やっぱり 若いな…からかってるだけか?
腹立つけどそれで楽しんでる?
それやったら 離れやすい…でも何か 気の抜けたコーラみたい… 甘さだけがやたら残って…何かもやもやするなぁ…でもこれで今 あきらめてくれたら まだ 傷も 浅手で済むか?
なんて 考えながら歩いて…

あー 荷物が 重い…
おなか すいたー!



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