《MUMEI》

席に案内されて、私達はメニューを選んでた。

「どれにする?」

「うーん、どれにしよ‥」

それにしても、さっきの双子──可愛かったなぁ。

「千佳?」

「ぅあっ、ごめんっ」

「千佳、ボーッとし過ぎだよ?」

苦笑しながら、薫は私の肩を小突いた。

「で、何にするか決めた?」

「うーん‥薫は?」

「アタシはね〜、チョコパフェ♪」

「じゃあ私は──ティラミスかな」

「えっと‥、ベル鳴らすんだっけ?」

「うん」

注文が決まったから

2人でベルを鳴らした。

「はいっ、お呼びでしょうか、お嬢様?」

さっきの双子の執事──ルイ君とキラ君が、パタパタと駆けて来た。

チョコパフェとティラミスを注文すると、2人はペコリとお辞儀をして、奥に戻って行った。

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