《MUMEI》 パフェとケーキが運ばれて来るまでの間、なるべく小声で2人で話してると── 「お待たせ致しました!」 執事達が、2人揃って、トレイを運んで来てくれた。 「どうぞっ」 「わぁ、美味しそ〜♪ ‥ぁ」 慌てて口を塞いだ。 いつもの喫茶店とは違うって事を、つい忘れちゃう。 「お喋りして構いませんよ?」 「──ぇ」 でも、お嬢様って──お淑やかなイメージが‥。 「──いいの?」 訊いたら、2人はニッコリ笑って── 「だって、ここはお嬢様方のお邸ですから♪」 「そうですよ、お寛ぎになって下さい♪」 そう言ってくれた。 前へ |次へ |
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