《MUMEI》

「ねぇ、千佳のちょっと頂戴? アタシのパフェ分けてあげるから」

「うん、いいよ」

それにしても、ここのスイーツ──ほんとに美味しい。

「ねぇ千佳」

「ん?」

「何かさ、ほんとのお嬢様になったみたいじゃない?」

「ふふ、──うん、ほんとだ」

「お嬢様──」

「お味は如何でしょうか?」

「美味しいよ、すっごく」

そう言ったら、2人は凄く喜んで、向日葵みたいな笑顔を見せた。

「お気に召されて何よりです♪」

ルイ君とキラ君は同時に言って、私達が食べてる様子を見つめてた。

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