《MUMEI》
これでも、付き合ってるんです。
「‥芳井」

「ぇ‥、はっ、はい!」

「オマエ、またリボン傾いてんぞ」

「へっ‥、ぁ、ありがとございます‥」

「誰が礼言えっつったよ」

「ぅぁっ‥すいません‥」

「謝んなバカヤロウ‥」

さっきから私と話している男子──彼の名前は、須藤林檎。

林檎──可愛い名前だなぁと、つい思ってしまいます。

それに、見た目まるで王子様。

でも中身は──不良みたいなんです。

髪も染めてないし、ピアスもしてない。
服もきっちり着てるし──。

だけど、たまに目付きとか‥ちょっと恐い。

「芳井」

「はいっ!?」

「‥何でもねぇ」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫