《MUMEI》

30分ゲーム。


そして空き時間が長いというルールは赤高にとって好都合だった。


今の赤高にとって、


機動力を1時間持たせるのはさほど難しいことではない。


しかし、


トップスピードを維持し続けられるというわけではない。


30分という短い試合時間と、


長い空き時間という点から、


赤高のトップスピードはより長い時間維持することができた。


松ヤニに慣れないことから、


速攻のチャンスはことごとく潰れたが、


相手チームに速攻を許すことがなかった為、


相手チームの攻撃はさほど驚異ではなかった。


村木の調子からも、


相手チームは簡単に得点を重ねることができず、


決して連取を許さなかった。


少しずつだが松ヤニに慣れはじめた赤高は、


じわじわと得点を重ね、


試合開始から16分。


スコアは11対3となっていた。







「行けるぞ!!」


「おぅ!!」


点差がつき始めたところで、


千秋や1年生のベンチメンバーが出始める。


秀皇大附属との試合に備え、


少しでも体力を温存させておくためだ。


ベンチメンバーはなかなか得点を取ることができなかったが、


聖龍高校Bチームも村木から得点を取ることができず、


「ピー!!」


16対6という形で、


3戦目を勝ち星で納める。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫