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《MUMEI》 「ぉ‥お待たせ致しましたっ」 「？」 見ると、ヒナタ君がトレイにお皿を乗せて立ってた。 コト、とお皿が目の前に置かれて、あたしは目を見張る。 「わぁ‥」 パンケーキだ。 しかも山積み。 メープルシロップがたっぷりかかってて、さらにアイスクリームと木苺が飾られてる。 「可愛い──」 「お召し上がり‥頂けますか？」 「ぁ、うん」 あたしは答えて、お皿の両サイドに置かれたナイフとフォークを取った。 「───────」 「如何でしょうか‥」 「──美味しい」 「ほ‥本当でございますかっ？」 前へ |次へ |
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