《MUMEI》
すまねぇ
『クワークックックワワッ!』


胡瓜を食べた河童川が騒がしく鳴いた。


『親方さん?この胡瓜は〜何処で手に入れたのか?聞いてるよ?』


『うっ…それは、その事まで分かるのか…

ここだけの話で〜その胡瓜は、ある高校の裏庭で秘密に育ててる物を〜裏ルートで手に入れた物だよ。

滅多に手に入らない極上の逸品さ!』


親方…それ多分〜河童川の育てた胡瓜だよ!裏ルートって〜誰だよ、盗んだヤツ!

河童川〜分かったんだ、自分の胡瓜だって…
オレは親方に、事実を説明した。


『なんてこったあ〜すまねえーお客さん!あんたの精魂込めて育てた胡瓜だったなんて…許してくれ!二度とやらねえよ。』

親方は河童川に頭を下げた。


『クワックークワッ』

『頼めばいつでも、分けてあげるから〜裏庭に来なよ。って言ってるよ』


河童川の優しい言葉に親方は男泣きした。


なんだかんだで〜親方がサービスしてくれて美味しいお寿司を楽しく食べたオレ達だった。

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