《MUMEI》
キミと僕
『おはよっ。翼』

名前を呼ばれて振り返ると、キミがいた。

キミの名前は山本隼人(やまもと はやと)

僕の名前は長谷川翼(はせがわ つばさ)

キミと僕は幼馴染みで、毎日こうして一緒に登下校をしている。

キミはバスケが上手で、顔もいいから女子にすごい人気がある。

キミは気付いてないけれど…。


『翼、どうした?』

顔を覗き込まれて思わずドキッ。

キミの前髪がさらりと僕の頬をかする。

『何でもない。それより、今日の数学の宿題やってきた?』


『あ…』


『やっぱりやってないんだ』


キミは宿題が苦手。

僕は、そんなキミといるのが好きだ。

いつも優しくて、かっこよくて、暖かい。

少し日焼けした健康そうな肌に引き寄せられる…気がする。


いや、だってこのままいったら確実に僕はホモ決定だ…。

つまり、僕が言いたいのは

僕の幼馴染みはこの世に2人といない、最高の幼馴染みだってこと。

ずっとこのままの関係でいられるといい。

キミと僕のままで。

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