《MUMEI》 「どうしたの?」 ケルベロスは耳を立てて、校門の方を見ている。 亜柚乃も、そちらを向いた。 何かが、こちらに向かってくる。初め、それは白く光を浴びて、輝いていた。 近づくにつれて、形がはっきりしてくる。 「だ・・・れ?」 少年だ。同い年くらいの、少年。 前へ |次へ |
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