《MUMEI》 数年が経った。 「ロン。 満貫。」 「またかよ!! ホントに小学生か!?」 「…どっからどう見ても小学生だろ。 幼稚園児に見えんのかよ? おっさん。」 「かぁ〜!! さすがたけさんの親戚の子!! 生意気だけど強いね〜!!」 「当たり前だろ? 俺が1から仕込んでやったんだから。」 「い〜からおっさん。 早く点棒。」 「はいはい… わかったよ…」 小学生になった翔太。 少し大きくなった翔太は、 1人で留守番することもあったが、 ケンカばかりする両親となるべく過ごしたくなかった為、 休日になると伯父の家へと1人で出かけた。 カードゲーム。 麻雀。 囲碁。 将棋。 ビリヤード。 ありとあらゆるゲームを覚えた。 伯父の言うとおり、 カードゲームが強くなる為にカードを触り、 麻雀が強くなる為に牌を触り、 囲碁が強くなる為に石を触り、 将棋が強くなる為に駒を触り、 ビリヤードが上手くなる為にキューを握った。 どのゲームにしても、 長時間関わることに努めた。 「ふぅ… 俺天才すぎ…」 前へ |次へ |
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