《MUMEI》 「‥ぁ‥」 カッコいい──。 「さ、こちらにどーぞ」 「ぁ、は‥はい」 何故か、断る気になれなかった。 ‥何だろう──。 凄く、安心感がある。 私は窓際のテーブルに案内された。 「外、寒かったんちゃいます? 何かあったかいもん──すぐにお持ちしますで待っとって下さいね」 「ぇ、ぁ‥あの──」 まだ私──何も注文してないんだけど‥? 「───────」 何持って来てくれるのかな──。 ちょっと楽しみ。 それにしても──ここ、立派なお店だなぁ。 「お待たせ致しました──」 「?」 さっきの人が、戻って来たみたい。 前へ |次へ |
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