《MUMEI》

「──ぁっ」

雪だるまだ──。

「凄ーい‥」

きっとこれ、カフェアートってやつだ。

「可愛い──」

こんな事出来るなんて、カッコいいなぁ──。

「さ、どーぞ──召し上がってみて下さい、お嬢様」

「ぇ、ぁ‥はい」

そっとカップを持ち上げて、一口飲んでみる。

「──ゎ‥」

美味しい。

「ふぅ──」

何だか、ポカポカしてきた。

「どないですか?」

「美味しいです」

「そーですかぁ、良かった」

ハルキさんは、にぱっと嬉しそうに笑った。

「ほな──他に何かお召し上がりになりますか?」

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