《MUMEI》 彼はまるで、飛んでいるように見えた。 柔らかそうな髪は、太陽に照らされて、金色に近くなっている。肌の色も白く、薄かった。 何よりも、顔が可愛らしい。女の子と言ってもよさそうな、大きい目。優しいそうな口元。 緑のブレザーは、この学校のものではない。 「転校・・・生」 亜柚乃は、そっと首をかしげる。 天使かと、思った・・・。 その美しさにため息をつきながら、亜柚乃の顔が曇る。 「あの子・・・どこかで?」 とたんに、ケルベロスが低く唸った。 前へ |次へ |
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