《MUMEI》

「あの瓦礫をくぐり抜けるとは……」

千石が感心した。


「前しか見えてませんね。瓦礫で何も見えないですが、飼い主の匂いを覚えているのでしょうか……?」

百枝は縫えなかった事を悔しそうに言う。


「……あれは先天性の弱者だからな。千秋の周りは面白いモノばかりだ。」

口許だけで千石がほくそ笑む。


「……お戯れを。私だけじゃつまらないのですか?」

その一言で千石が何を思考したかまで百枝は理解したようだった。

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