《MUMEI》

「──お嬢様、お取り致します」

今、私を担当してくれている執事は、

【RUKIA】

ルキアという名前の──高校生位の男の子。

清楚な執事、という感じとはちょっと違うけど──何だか惹かれる。

何でだろう?

取り分けてもらったマカロンを口の中に入れたまま、私は考え込んでいた。

「お嬢様──如何なされました?」

「──ぇ」

「ご要望がございましたら、ご遠慮なさらずに仰って下さいね」

「ぁ‥はい、どうも──」

ルキアって、笑った顔が特に可愛い。

「?」

私、何でそんな事考えてるんだろう?

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫