《MUMEI》 「僕は、お嬢様の執事ですから」 「───────」 何でだろう。 ‥ドキッとした。 私は、お嬢様じゃないし──。 でも、何だかルキアに言われると‥お嬢様──そんな気がしてしまう。 「お嬢様」 「──ぇ」 「もう少し──紅茶を如何ですか?」 「うん──」 答えると、すぐにルキアは紅茶をティーカップに注いでくれた。 「どうぞ、お嬢様」 「──ありがと」 ルキアみたいな執事がいたら──きっと毎日楽しいだろうな。 ぁ‥、もういるか。 すぐ、目の前に──。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |